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専門家Q&A

対応

ご質問

認知症の患者が間違った認識をしている場合、それを正して教える方がよいのでしょうか。それとも、そのままを聞いてあげるだけの方がよいのでしょうか。

専門家の見解

認知症患者さんのケア方法
ご質問ありがとうございます。回答遅くなってしまい申し訳ありません。
認知症患者さんがどこまで理解可能であるか、また、それは幻覚・幻視・妄想なのかにより、正した方がよいのか、傾聴するほうが良いのか異なってくると思います。レビー小体型認知症のようにリアルな幻視を主訴とする場合は、否定は逆効果であり、傾聴しながら場面を変えるなどの対応、また、きちんと精査して主治医に相談し、薬物使用など慎重に行う場合もあります。軽度の認知症であり、時間や場所等の見当識に関してはまずは本人の訴えを聞き、その後きちんと説明した方が良いでしょう。「そうですね。少し時間が違いましたね。○○ですよ。」「家にいるのと間違ってしまいますよね。ここは病院なんですよ。」と説明するなど、コミュニケーション方法が重要となります。分からない状況に置かれている患者さんの気持ちを受け止めてから、説明することが大切です。また、妄想や幻覚といった周辺症状が出現している時には、否定も肯定もせず、重要的な態度で黙って聞き、「良き演出者」として妄想に触れないことで強化することを避けることが重要です。
患者さんを良く観察し、なぜ認識できないのか考える、アセスメントすることが必要です。難しい問題ですよね。焦らず頑張って下さい。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
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