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特集2「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)次の波に備える」TOPIC4番外編タクティールケア

感染管理投稿日時-(2020-09-28)ナースマガジン

脳内ホルモン「セロトニン」と「オキシトシン」

私が働いている介護施設では、新型コロナウイルスの影響で2月26日から家族との面会や外部の方との関わりが全くなくなりました。それによって、入居者の多くの方が不安感を持ったと思います。認知症状の悪化や不穏となる方もみられました。同時にスタッフには、感染防御対策の重圧感、感染源となりうる公共機関を利用した出勤への緊張感、勤務シフト変更による業務負担の増加などで、疲労が蓄積されてきました。
そこでソーシャルディスタンスを保ち、向き合わずに行えるタクティールケアとして、背面(背中)へのケアを入居者やスタッフに行っています。衣服を着用している背面は、直接皮膚が接触することなく、対面せずに行えるからです。早速入居者やスタッフに声をかけて希望者に行ってみると、心身の緊張感の緩和や心地よい睡眠が得られたとの感想が聞かれ、腸蠕動の活性(便秘症状の改善)、末梢冷汗の緩和などが見られた方もいました。
感染症が流行している環境下では、直接触れ合うことが中々許されない状況ですが、触れるという刺激は副交感神経に働きかけリラックスにつながります。脳内ホルモンのひとつセロトニンは、自律神経を整え緊張を和らげます。オキシトシンは、人への信頼感や幸福感を高めてくれます。触れることによって心身に有効な脳内物質が分泌され、ストレスの軽減、リラックス状態をもたらすのです。

手法にこだわらずまず触れるということ

不安がある時、緊張を感じている時に、自分自身を触ることで気持ちを落ち着かせていることはありませんか。セルフタッチでも心地よさや安心感を得ることができます。
「タクティールケアをしたい」と思っても、対面になり、直接体に触れ、あるいは資格もないのに、と心配される方もいるかもしれません。こんな時だからこそ大切なのは、手法にこだわらずにできることから始めて、安心感をもたらすということではないでしょうか。
患者には色々と工夫して触れることができますが、看護や介護で精一杯の時にスタッフ同±でタクティールケアをする時間は無理かもしれません。このような状況の時はセルフタッチをお勧めします。椅子に座り、自分の手のひらを太ももの付け根から膝の方に向かって大きくゆっくり「の」を書きながら動かしていきましょう。呼吸と触れる速度を合わせることも重要です。寝る前に上腕部や腹部に触れるのも良いでしよう。
治療でもマッサージでもないタクティールケア。手法ではなく本来の目的に立ち返り、自分のできる範囲で回りの方や自分自身に触れてみませんか?

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 http://jsci.jp/


※タクティール®ケアの「タクティール」は株式会社日本スウェーデン福祉研究所の登録商標です。
※本文中の®記号は省略させていただきました。

参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 術後せん妄とは
 https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/kango/jutsugosenmou.html

特集2 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)__次の波に備える

 TOPIC1:PPEが足りない!
 TOPIC2:在宅訪問栄養食事指導 体の中からの感染症対策
 TOPIC3:いま問い直す 安全な口腔ケア
 TOPIC4:番外編ソーシャルディスタンスを保ちながらのタクティールケア


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