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WEBセミナー「新型コロナウイルスのクラスターを防止する!」病院編& 社会福祉施設編 についての質問回答

投稿日:2021.09.01

先日”ナースの星WEBセミナーで配信した 四宮聡先生の企画、「新型コロナウイルスのクラスターを防止する!」病院編&
社会福祉施設編 へ沢山のご受講いただき、ありがとうございました。

今回は、視聴後アンケートにお寄せいただいた沢山のご質問の中から、四宮 聡先生にご質問にお答えいただきました。

ご質問

大変わかりやすく、いろいろと学び、疑問が解決できました、ありがとうございました。
私は介護老人保健施設に勤務しており、感染委員をしております。実際に4月に施設内でコロナが発生しました。幸いクラスターには至りませんでした。

いつもガウンなどの着脱の順番はよく混乱しますが、着用する順番に配置する、脱衣は一動作ごとに手指消毒するなど有効な方法を教えてもらいました。すべてアルコール消毒に変えていたのですが、ハイターなど安価な消毒剤も有効とわかりました。グレーボックスのコストがかかるため、ガウンを脱いだ手袋の中にまるめて圧縮して捨てたいのですが、駄目だということもわかりました。

今までノロの時やインフルエンザなどの時にはそのように病棟で行っていました。実際コロナが発生しゾーニングをしたときにグレーボックスのコストが莫大にかかりましたが、何かよい方法はないでしょうか?ほかの感染症の場合も同様にグローブにガウンを入れてゴミの削減に努めたらだめなのでしょうか?

また介護員から洗濯物の扱いが大変だったと聞きました。72時間密封した後に汚染した下着の洗濯が言葉には表せないほど大変だったようです。そのあたりの有効な方法についても教えていただきたいです。

四宮先生からの回答

ごみの圧縮など
感染対策に絶対はないので、脱衣(グローブにガウン入れる)・処理する際(小さくする、押し込むビニール袋に圧縮しておく等)に汚染しない、手指消毒を必ずタイミングよく実施できれば問題ありません。
が、実際は多くの場合、皆さん良かれと思ってゴミ箱に押し込んだり、小さくしようとしてその後の消毒を失念します。
したがって、そのリスクをかかわる職員が理解し、対策を講じれば問題ないとなります。
それが(当院や関わったクラスター事例では)難しいという現実も加味してご検討ください。
洗濯物
72時間ルールは、「完全にウイルスが不活化している」のを待っているので、どれくらいリスクを許容するかになります。
実際には、脱衣後の洗濯物は24時間程度でほぼウイルスが減少していること、発症後数日からピークを過ぎてウイルス量が減少していきますので、発症直後から数日間は
72時間程度保管後に、その後(発症1週間程度)はウイルスが減少していると考えて翌日に処理も現実的かもしれません(決して短くしろと言っているわけではありません)。
※発症10日以降で隔離解除できるのは、ウイルス排泄の特性を考慮しているためです。

ただし、洗濯物自体にリスクがあるというよりも、洗濯物を運ぶ容器や袋、洗濯機に入れてボタンを触った場所、洗濯室に入るドア(あったらですが)、洗濯洗剤のスプーンや計量カップなどにも注意してください。

当然、処理する方はエプロンや手袋の着用、触った場所の消毒、エプロン等を外した後の手指消毒が必須です。

そのあたりの感染対策も講じれば、「感染経路の遮断」になりますので、ほぼリスクをなくした洗濯ができると考えます。
まだ流行が続きますので、感染対策の推進をお願い致します。

ご質問

変異型でも通常コロナ対策で良いとのことだが、コロナ対応のエプロンは不織布袖付きエプロンとビニールエプロンのどちらがよいか

四宮先生からの回答

袖付きであれば、不織布でもビニールでも構いません。ただし、不織布の場合は耐水性が劣るため、業務の内容で水の飛散(少量であればよい場合もありますが)が想定される場合はビニールの方が望ましいと考えます。

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こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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