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専門家Q&A

インフルエンザ感染予防対策でインフルエンザ予防接種は有効か

投稿日:2014.10.28

ご質問

昨年インフルエンザが病院内で蔓延し、多数の患者・職員がインフルエンザを発症してしまった。インフルエンザの予防接種をしていない職員もいたので、今年はチェックリストを作って受けたかどうかを確認し、早くから、標準予防策と飛沫感染予防策を取り組もうと思っているが、ICTの医師からはそんなの意味がないと言われた。基本的に予防接種は大きな意味もたないのだろうか。

専門家の見解

インフルエンザワクチンは、多くの論文や報告がなされており、完全な予防効果はありませんが、一定の効果はあると考えられます。

直接的な罹患や死亡率のみでは、いわゆる統計学的有意差はないかもしれませんが、WHOも提唱している超過死亡数では重症化予防効果が報告されています。

我々医療従事者は、常に免疫に障害があったり、慢性呼吸器疾患などに罹患しているハイリスクの患者さんに接することから、ワクチンも積極的に接種すべきと考えられます。
少なくとも、ICTが不要だと判断しない方が良いように思います。

これはワクチンの効果ではありませんが、院内で発生した際は、ICTとしてやはり職員のワクチン接種歴を情報として取り、また、集団感染として外部に情報公開する際にも職員の接種状況を聞かれる可能性も考慮すると、組織としての副次的な効果もあるのではないかと思われます。

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