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基礎から実践まで分かる! 褥瘡ケア 第三回 外用剤の使い方

褥瘡ケア投稿日時-(2015-09-01)ナースマガジン

褥瘡の治療においては、創の状態に応じて適切な外用剤を使用することが大切です。
今回は創の状態に応じたヨードコート軟膏0.9 %とアクトシン軟膏3 %の使い方について解説します。

 ヨードコート軟膏の特徴と使用方法 

褥瘡では、創が感染を来たすことで創傷治癒の遅延につながるため、感染の制御が非常に重要です。
ヨードコート軟膏0・9%(以下、ヨードコート)(図1)は、ヨウ素を含有する軟膏剤です。ヨウ素が徐々に放出され、持続した殺菌効果1)を示すため、褥瘡における感染の制御に有用な薬剤です。
また、感染を来たした創は滲出液が過剰になる傾向がありますので、適度な湿潤環境を維持するために滲出液の制御が重要です。

ヨードコートは添加物に水溶性高分子等を含有し、高い吸水能を有します。そのため、滲出液がやや過剰な創の感染の制御に適した薬剤です。
褥瘡の治療では、医療従事者が簡便に処置できる薬剤や医療材料が望まれています。
ヨードコートは患部に直接塗布、またはガーゼにのばして貼付します。ヨードコートは滲出液を吸収することでゲル化するため(図2)、創面から容易に除去することができ、薬剤交換時の医療従事者の負担軽減が期待できます。

※滲出液が多すぎる、または少なすぎる場合はゲル化しないことがあります。
    また、ポケットに使用する際はポケット内で膨潤・ゲル化するため十分ご注意ください。

 アクトシン軟膏の 特徴と使用場面 
感染の制御や滲出液の制御などにより、創傷治癒のための環境が整えば、次に肉芽形成促進作用を有する外用剤を使用します。
アクトシン軟膏3%(以下、アクトシン)(図3)は、サイクリッ
クAMPの誘導体であるブクラデシンナトリウムを含有する軟膏剤で、肉芽形成促進作用2 ) や表皮形成促進作用2、3 ) などを有します。

良好な肉芽を形成するためには、創の適度な湿潤環境を保つことが重要です。アクトシンは成分の作用のほかに、添加物に水溶性高分子等を含有し吸水性に優れるため、図4aのような滲出液が過剰な創や、図4bのような滲出液がある程度適切な創に適しています。 また、アクトシンは洗浄性に優れ容易に水で洗い流すことができますので、医療従事者の負担軽減とともに、創面の清潔の保持につながる薬剤です。

!POINT! 

ここがポイント!アクトシンの使い方   安部 正敏 先生

アクトシンは創の肉芽形成および表皮形成に有用な薬剤です。
創傷治癒の最終段階である表皮化時期は、創面が軽度乾燥傾向であるほうが表皮形成が促進される傾向にあります。
この点、アクトシンは表皮形成促進作用2、3)があり、かつ吸水性に優れる薬剤であることから、創傷治癒の最終局面での使用は理に叶っていると考えます。
この意味では「創傷治癒仕上げの外用剤」ということができるかと思います。

文献:
 1) (株)メドレックス社内資料(殺菌作用試験)
 2) Falanga V, et al:Wounds 3(2), 70, 1991
 3) Iwasaki T, et al:J Invest Dermatol 102(6), 891, 1994
______________________

監修/安部 正敏 先生
 (医療法人社団廣仁会 札幌皮膚科クリニック 副院長/褥瘡・創傷治癒研究所)


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